アクセサリーの歴史

アクセサリーの歴史アクセサリーの起源は、古代エジプト時代に人の身体に模様を施して装飾したのが初めとされています。
世界で最も古い装身具は紀元前3000年以降、古代エジプト時代のネックレスとブレスレットとされています。その後ピアスや指輪などが現れ、歴史を経て現在の美しいアクセサリーへと変化していきました。そのさまざまなの装身具の歩みをご紹介いたします。  
 
 

指  輪

 

古代エジプトから誕生したと言われ、神秘的な力を持つアイテムとして、また魔除けとして身を守る為に身に付けたとされています。その後ヨーロッパ諸国において様々な活用方法が見いだされるようになりました。はめる指によって意味合いが異なります。
結婚指輪はその代表で、薬指には「聖なる誓い」の意味があります。古代ギリシャ人の言い伝えによると、左手の「薬指」が心臓に一番近いところ、心臓と直結しており、心臓の中にその人の心があると信じられていたという説があります。        
 
 

ピアス

 

ピアスの歴史は古く、紀元前から古代エジプト、ギリシャ、ローマ、インドで使用されていました。当時は装飾としてよりも、古来の人々は人間の身体にある穴から悪霊が入り込むと信じられていて、それを防ぐ護符、魔除けの意味として用いられたようです。
ダイヤモンドやエメラルドを用いたものが多かったようです。いずれも男女問わず身に付けていました。その後19世紀に入ると、欧米では真珠やガーネットなどの宝石が用いられ、多くの女性たちに広まっていきました。
耳たぶの飾りは知恵や幸運を呼ぶと言い伝えられています。  

 
 

ネックレス

 

アクセサリーの中で、世界最古の装身具とされるネックレス。
昔は、植物を縄のように編みこんだものに、貝殻や動物の骨や牙などを通して身につけていたのがネックレスの始まりで、当初は狩猟の数を誇るために、身分を証明するために、呪術や豊作を願うために用いられたりしていました。
やがて貴族文化の繁栄とともに、ダイヤモンドや色鮮やかな宝石の豪華なネックレスが、夜の舞踏会などで華やかに女性の胸元を飾るようになりました。
日本の古墳時代には、「翡翠」「瑪瑙」「水晶」「碧玉」などの宝石を使ったネックレスを、男性も女性も問わず身につけていました。
それは権力の象徴として用いられたり、またお守りの代わりとしても使われていたようです。  
 
 

ブレスレット

 

ブレスレットの歴史は古く、ネックレスとともに最古の装身具です。ラピスラズリや水晶の宝石は、アッシリア人、バビロニア人、ペルシャ人、ヒッタイト人などが身に付けていたと言われています。
動物の骨や牙、貝殻、木、石などの素材をつなぎ合わせて作った腕輪が用いられ、装飾品としてではなくお金の代わりとしても使われており、非常に高価なものとして扱われていました。
また当時宗教的な目的でも用いられたブレスレットも、ビクトリア時代には女王などにより、精巧な細工の宝石が流行し、装飾品として重視されるようになりました。日本では、縄文時代から貝輪として貝塚から出土しています。
弥生時代になってからは銅が使われるようになり、さらに古墳時代になってからは、石製品や金属製品が使われ、当時は主に手纏(たまき)や(くしろ)と呼ばれていました。